活力の源!腎のツボを押さえれば、
疲れ知らずの体に!
東洋医学では、身体には「気」というエネルギーがめぐっていると考えられており、その通り道を「経絡」とよんでいます。そして、経絡の途中にある、気の集まりやすいポイントが「経穴」、いわゆる「ツボ」です。ツボは無数にあり、それぞれに心臓、肺、胃、腸など、身体のいずれかの部位をつかさどっています。もし身体の部位の調子が悪くなったりすれば、気の流れも乱れ、その部位をつかさどるツボにも何らかの変化が現れる、というわけです。東洋医学において、腎臓とその上にある副腎の総称を「腎」と呼びます。ここは「解毒の要であると同時に生命の源でもある」や「体内の水分をコントロールすると同時に、発育や生殖、免疫系などをつかさどっている」などと考えられている、重要な部位。つまり、腎がしっかりしていれば、心身ともに若々しく元気でいられる、といえます。「腎のツボ」をしっかり押さえ、疲れ知らずの身体を手に入れましょう。
腎臓に効くツボをチェック!
お腹・わき腹
- 盲兪(こうゆ)
- おへその左右のすぐ横にあるツボです。腎臓疾患のほか、慢性的な消化器疾患(下痢、便秘など)、糖尿病など改善にも効果があります。
- 天枢(てんすう)
- おへその左右、親指の幅約2本分外側にあるツボです。腎臓、膀胱など泌尿器疾患のほか、消化器疾患、生殖器疾患(生理不順、子宮内膜炎など)の改善にも効果があります。
- 帯脈(たいみゃく)
- おへその高さで、わき腹の真ん中あたりにあるツボです、腰痛や冷えの改善に効果があります。さらに、ここを刺激しながら腎兪や志室を温めると、腎兪・志室のコリがとれます。
背中
- 志室
- おへそと同じ高さにある背中のツボです。背骨から親指の幅約3本分外側にあります。腎臓の疲れに効く重要なツボですが、他に生殖器疾患、疲労やだるさ、消化不良などの改善にも効果があります。
- 腎兪
- おへその高さにあるツボです。背骨から親指の幅約1.5本分外側にあります。腎臓疾患(むくみ、だるさ、尿量の減少など)のほか、膀胱や前立腺の疾患、生殖器疾患、循環器疾患などにも効果があります。