健康効果を高める「正しい入浴法」
~ストレス・疲労を和らげる「温冷交代浴」~

サウナ効果で、疲れがすっきりとれる

テレビドラマ「サ道」で注目の的となったサウナ。せっかくのブームも意気消沈、コロナ禍で楽しめなくなったと嘆く人が少なくないようです。そんなサウナファンに朗報!自宅のお風呂でもサウナと同じような疲労回復効果が期待できる入浴法があると、著者の早坂信哉先生は提案します。

それが「温冷交代浴」。40℃前後の湯船に3分間浸かり、その後冷たい水のシャワー(20~25℃)を1分浴びるのを3回繰り返すという入浴法です。温かい湯に浸かって広がった血管が冷たいシャワーで収縮され、全身の血行が促されるというわけです。血流が良くなることで、栄養分が体のすみずみまで行き渡り、血液中に溜まった乳酸などの疲労物質も流されて、疲れがすっきりとれるのです。

温冷交代浴のポイント

  1. 湯温とシャワーの温度差は10℃が目安
    温度差は大きいほど良いというわけではなく、10℃が疲労回復に最適。温かい湯が40℃なら、シャワーは30℃が適温です。
  2. 湯温は最高でも41℃まで
    温かい湯は血管を広げる効果がありますが、熱すぎる湯は、かえって血管を収縮させてしまいます。温度を上げ過ぎないようにしましょう。
  3. シャワーの温度は30℃から始めよう
    最初は25℃でもかなり冷たく感じるでしょう。まずは30℃から始めてみて、慣れたら徐々に温度を下げていきましょう。

※体調のすぐれない場合や、発熱(37.5℃以上)、血圧が160/100以上あるという場合は入浴を控えましょう。また、入浴前後には、脱水予防のためコップ1~2杯の水分を取りましょう。