がん・認知症・糖尿病・高血圧・内臓脂肪あらゆる不調の予防に役立つ
“空腹時間”の作り方

病や不調の予防には、日常的に16時間の空腹時間を設けることが有効ということがわかりました。では、どうやって空腹時間を設けると無理なく続けられるのでしょうか。今回は、どんな人でも実践しやすい空腹時間の捻出法をいくつかご紹介します。なお、基本的に空腹時間以外は、何を食べても構いません。最初のうちは、つい空腹の時間が終わったとたんに糖質や、脂質の多い料理などを食べてしまいがちですが、空腹力が鍛えられると、自然と食べる量が抑えられ、空腹時間にも苦痛を感じにくくなってくるはずです。

パターン1 夜に実践

この方法は、睡眠リズムが整いやすいのも魅力の一つ。また空腹時間に睡眠時間を組み込むことができるので無理なく実行できるでしょう。

6時頃 起床
10時頃 朝食(好きなものを食べてOK)
18時頃 夕食
22時頃 就寝

ものを食べない時間帯:18時〜翌10時

向いている人
  • 65歳以上の方や主婦の方
  • 空腹を感じる時間をできるだけ短くしたい人
  • 夕食を比較的早めに食べられる人

パターン2 昼に実践

昼食後の眠気が改善され仕事の効率が向上。昼食代の節約にもなります。日中の空腹感を抑えるには、朝食は肉、魚といったタンパク質中心がおすすめ。

6時頃 起床・朝食
22時頃 夕食
0時頃 就寝

ものを食べない時間帯:6時〜22時

向いている人
  • 朝食を食べないと、午前中の仕事に支障をきたしやすい人
  • 残業が多く、夕食を食べるのが遅くなりがちな人
  • 仕事に集中している間は、あまり空腹を感じない人

パターン3 定年後の人

定年を迎えた方など、午前中、比較的ゆっくり過ごせるという人であれば、パターン1をベースに自分の生活にあったスケジュールを組んでみましょう。

9時頃 起床
17時まで 好きなタイミングで好きなものを食べる
好きな時間に就寝

ものを食べない時間帯:17時〜翌9時

ナッツ・野菜・チーズ・ヨーグルトは食べてもOK

空腹に我慢できないとき、ナッツ類や生野菜サラダ、チーズ、ヨーグルトなどは食べても構いません。大事なのは無理せず、長く続けること。最初のうちは、とにかく「できるかぎり、空腹の時間を作る」ことだけを目標にしてください。そのうち、ナッツなどの力を借りなくても、空腹が気にならない体になっていきます。